暦の栞

一年を、72 に分けた季節の名前があります。七十二候(しちじゅうにこう)です。ひとつは、およそ5日。

「おやすみ」を押した夜、その日の候の栞が1枚、あなたのものになります。一年かけて、72枚。それが暦の栞です。

絵の下に、候の名前「玄鳥去」、読み「つばめさる」、意味、二十四節気の名前と期間、その夜の月が並んだ栞
「おやすみ」を押すと、今夜の栞がふわっと重なります。

今夜の栞

「おやすみ」を押すと、眠りの音が鳴りはじめ、その上に今夜の栞が重なります。

  • 画面のどこかを1回さわると、消えます。さわらなくても、30秒で自分から消えます。
  • 栞を見ているあいだも、目覚ましはもうセットされています。見たまま眠ってしまっても、朝はいつもどおり鳴ります。

栞には、次のことが書かれています。

絵その候の絵
候の名前漢字のまま(例:玄鳥去)
読み読み下し(例:つばめさる)
意味その候が、どんな季節か(例:燕が、南へ帰っていく)
二十四節気その候が入っている節気と、そのどのあたりか(例:白露 末候・おわりのころ)、その候の期間(例:9/17 → 9/22)
月その夜の月と、月の名前(例:12日の月)

栞の集まりかた

  • 「おやすみ」を押した夜、その日の候が手に入ります。
  • 眠れたかどうかは、関わりません。 押した夜は、いつでも手に入ります。
  • ひとつの候は、およそ5日。そのうち一度でも押せば、その候は手に入ります。その日々をぜんぶ逃したら、また来年。
  • 同じ候の夜に何度押しても、1枚のままです。押した夜の数は、栞の下に「◯夜」と残ります。

暦の栞(72枚の一覧)

暦の栞は、2か所から開けます。

  • トップ画面の題名のすぐ下の1行(今日の候の名前と読み)
  • 起床記録の「暦の栞」のカード(今日の候の絵と、集めた数)
アプリのトップ画面。題名の下に、今日の候の漢字と読みが1行で出ている
トップ画面の題名の下の1行。今日の候の名前と読みです。

今日の候「玄鳥去」の小さな絵と意味、右に 1 / 72
起床記録の「暦の栞」のカード。右の数は、集めた栞の数です。

72の候が3列に並んだ一覧。手に入れた候には絵、まだの候は枠だけで、名前と読みは読める
暦の栞。今日の候は金の枠で囲まれます。

  • 開くと、今日の候がまん中に出ます。72枚を自分で探す必要はありません。
  • まだ手に入れていない候も、名前と読みは読めます。 空いているのは、絵のところだけです。暦の本として、いつでも使えます。絵だけが、押した夜のごほうびです。
  • 1枚を押すと、大きく開きます。左右にめくれます。遠くまでめくっても、右上の「今日へ」ですぐ戻れます。

大きく開いた1枚の栞。絵、候の名前・読み・意味、節気と期間、はじめて手に入れた日
手に入れた栞。下に、はじめて手に入れた日と、その夜の月の名前が残ります。

月は、絵ではありません

栞のいちばん下の月は、あらかじめ描いた絵ではありません。その夜の月から、形を計算して描いています。右が光っていれば満ちていく月、左が光っていれば欠けていく月です。

日本には、夜ごとの月の名前があります。十六夜(いざよい)、立待月(たちまちづき)、居待月(いまちづき)、寝待月(ねまちづき)。満月を過ぎると月の出が毎晩遅くなり、待つ姿勢が、立って、座って、横になって、と変わっていく名前です。

同じ候の栞でも、去年と今年では月が違います。

日付は、毎年ちがいます

七十二候の日付は、カレンダーではなく太陽の位置で決まります。そのため、同じ候でも1日ずれる年があります。

このアプリは日付の表を持っていません。二十四節気の入り日を太陽の位置から計算し、そこから5日ずつで分けています。日の出・日の入りを出しているのと、同じ計算です。

七十二候の日付は、いま公式には定められていません。明治のはじめに暦から外されたきり、そのままです。暦の本やサイトによって、1日ずれていることがあります。

名前と、絵と、文のこと

七十二候の名前は、中国で生まれ、江戸時代に日本の季節に合わせて作り直されたものです。それでも、今の日本の生きものと、名前の漢字が合わないものがあります。

このアプリでは、候の名前(漢字)は1文字も変えていません。 そのうえで、意味の文は、栞の絵に描かれているものに合わせました。絵が先にあって、文はあとから付けたものだからです。

候読み絵に描かれているもの栞の文
金盞香きんせんかさく白い花びらに黄色い盃の花水仙
山茶始開つばきはじめてひらく花びらが1枚ずつ散る花(椿は花ごと落ちる)山茶花(さざんか)
鱖魚群さけのうおむらがる赤い横腹で川を跳ねのぼる魚鮭
蟋蟀在戸きりぎりすとにあり長い触角の虫きりぎりす
楓蔦黄もみじつたきばむ色づいた楓(蔦は描かれていない)楓が、黄や紅に色づく
橘始黄たちばなはじめてきばむ大きな黄色い実(橘の実は直径3cmほど)柑橘の実が、黄色く色づく

※ 蟋蟀は、本来はコオロギのことだという説があります。このアプリでは、読み(きりぎりす)と絵の両方に合うほうを選びました。

石垣の上で鳴く白い小鳥と、赤い山茶花。道に花びらが1枚ずつ散っている
山茶始開(つばきはじめてひらく)。花びらが1枚ずつ散っているので、栞の文は「山茶花」です。

霜の降りた石の道の脇に咲く水仙と、朝日の中で鳴く白い小鳥
金盞香(きんせんかさく)。白い花びらに黄色い盃の花なので、栞の文は「水仙」です。

紅葉した山と湖の村を見下ろす杭の上の白い小鳥。手前に色づいた楓の葉
楓蔦黄(もみじつたきばむ)。名前には蔦がありますが、絵に蔦はないので、栞の文は楓だけです。

朝日の中、黄色い大きな実のなる木と、石垣の上の白い小鳥
橘始黄(たちばなはじめてきばむ)。実が大きいので、栞の文は「柑橘」です。

何のためのもの?

もとは、農作業のためのものでした。時計も暦も手元になかったころ、空と草木が、種まきや冬支度の時期を教えてくれました。

朝日に光る露の付いた稲穂にとまる白い小鳥と、奥に広がる田んぼ
禾乃登(こくものすなわちみのる)。稲が実り、穂を垂れるころです。

いまは、暮らしの役に立てる必要はありません。けれど5日ごとに季節の名前が変わると、同じ毎日が、少しずつ違って見えます。外に出て、空を見上げる。そのきっかけになれば十分です。

アプリの暦の栞のいちばん下にある「七十二候とは」で、もう少し詳しく読めます。

七十二候の解説画面。七十二候と二十四節気の説明と、栞のどこが何かを示した図
「七十二候とは」。二十四節気との関係や、月の名前の由来を読めます。